
フーガスという名前のパンを知っていますか?
フランス語でFougasse。
日本でもたまに見かけるようになりました。
わたしは日本のパン学校で「フォーガス」と習いました。
また、本などで「フガス」と紹介されているのを見かけます。
実際の発音は「フガッス」が近いです。
フーガスってなぁに?

まず、フーガスがどこのパンかというと、南仏プロヴァンス地方で親しまれているパンです。
フランス国内にもいろんな形で広まっていますが、南フランスのパンと言っても良いでしょう。
▣語源…ラテン語でfocus(フォカス)は「炉床」の意味です。
▣名前の由来…「灰の中で焼いたパン」という意味があります。と、言うのも、
もともとは、パンが焼けたかどうか確認するためのパンでした。
薪窯/石窯が適温に上昇したかどうか、パンをちぎって入れていたのです。
昔は薪にハーブを入れていたことから、焼き上がりにハーブの良い香りがついたとも言われています。
▣歴史…起源とされるのは、パンの祖である平焼きパンです。
これがイタリアに渡ると「フォカッチャ」になり、
スペインに渡ると「ホガザ」になり、
フランス:プロヴァンスに渡って「フーガス」になりました。
それぞれ、ちょっと似ています。


参考記事:レシピ6:フォカッチャ
パンの歴史② エジプト時代~中世ヨーロッパ時代
ピタパンのはなし
フーガスの特徴



▣形…平たい葉っぱのような形、猫の目のような切れ目が入っているのが一般的なフーガスの特徴です。
もととなったパンが平焼きパンというだけあって、ボリュームはあまりありません。
▣大きさ…日本でみかけるのは、片手を思いっきり広げたくらいの直径ですが、フランスでは大きいものもあります。
▣主な材料…小麦粉、イースト、食塩、水、オリーブオイル(、砂糖)
▣副材料…ドライハーブ、クルミ、オリーブ、ベーコン、アオカビチーズ、山羊チーズなど。
日本やイタリアではドライトマトも使用しますが、フランスでは原則トマトは加えません。
▣焼き方…表面にオリーブオイルを塗って、高温で一気に焼きます。
▣食感…表面はカリっとして、クラム(身)はもっちりしています。
▣食べ方…スパゲティ・ボンゴレ(イタリア)、ラタトゥイユ(プロヴァンス料理)などと一緒に。

オリーブオイル、ニンニクとの相性がとても良いパンです。
参考記事:ナッツとパンのはなし
油脂のはなし
スパイス・ハーブのはなし
南仏プロヴァンスのラタトゥイユ
プロヴァンス料理のラタトゥイユは、フランスの一般家庭でもよく出てきます。
わたしは留学した時に、ホストファミリーの娘:FRORANCE(フロホンス)の料理上手な彼氏:DONIS(ドニ)に教えてもらいました。
25年くらい前は、日本では珍しかった赤や黄色のパプリカやズッキーニ、そしてキュウリとナスとトマトを使った夏野菜料理です。
ズッキーニのおいしさをコレで覚えたと言っても過言ではありません。






参考記事:パン留学② 語学学校~受験編
サンドウィッチのはなし
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フーガス まとめ

今日は「南仏はちょっとラテン系で言葉も南仏訛りがあるよ」
「ラタトゥイユはバジルやタイムなどハーブをたくさん使うとおいしさが増すよ」
「フーガスの形は南仏のカーニバルの仮面からきたという説もあるよ」
「南仏のエーグ・モルト(Aigues-Mortes)にはブリオッシュのような甘いフーガス・デグ・モルト(Fougasse d’Aigues-Mortes)もあるよ」というおはなしでした。

フーガス・デグ・モルトは、ふかふかの生地に
砂糖やバターがかかっている菓子パンです。
ものによってはオレンジ風味のものもありますよ♪


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