今日はフランスパンの話です。
日本でフランスパンと言うと、黄金色の長細いパンを指しますよね。
その名がバゲット、またはバタールということは割と知られていますが、
フランスパンはほかにもあるんですよ♪
日本のフランスパン
日本だと一般的にこのように分類されます。
同じ生地で重量や長さ・クープ本数、形の違いで名称が変わります。
※クープとは切込みのことです。
フランスではPain classique(パン クラッシック)と呼ぶ
フランスでは、バゲットなどの生地をパンクラッシックと呼びます。
スタンダードなフランスパンというニュアンスです。
もちろん消費者の立場のみなさんは、パンクラッシックとは呼びません。
それぞれの名称で呼びます。
同じ生地で重量や長さ・形・クープ本数がちがうというのは日本の基準と同じです。
おもしろいもので、フランスの方がざっくりとしています。
重量はバゲット/バタールで250~330gの間というややアバウトな決まりです。
最も、250~330gの間の生地でクープ6つ入れようと思うと
必然的にバゲットの長さは決まってくるんですけどね。
フランス伝統的なパンのかたち
上の日本の分類表にある40gの小型パンたちは、
フランスには大きなサイズもあります。
ですから、
それらは伝統的な形として複数の生地(の種類)で、
重量は特に定まらずに存在します。
これはポピュラーな伝統パンの形ですので、まだほかにもあります。
バゲット où バタール?
バゲットとバタールどっち?の選択には違いがあって
日本ではバタール、フランスでは圧倒的にバゲットが定番です。
日本とフランスのフランスパンのちがい
わたしがフランスパンを習得ようと留学に至ったきっかけは、
日本においしいフランスパンが少なかったからです。
それは今でも同じです。
INBP(パン留学INBP~帰国編はこちら)の先生も
日本にフランスパンを広めたフランス人(例えばビゴの店のビゴさん…)も
口をそろえて、『パンクラッシック(フランスパン)は難しい』と言っています。
理由は《材料も製造工程も本当にシンプルだから》です。
二つの国のちがいを挙げるなら、フランスパンに関するルールの有無と気候ですかねぇ。
フランスは日本に比べて湿度が低いことは大きく影響をしていると思います。
今日は、「フランスと日本ではフランスパンにちがいがあるね」というお話でした。
「フランスも日本もそれぞれ良いところがあるよ」ってことも伝えたかったのですが、
それは長くなるので、また今度…
コメント
大手パンメーカーのバゲット食べ比べ、期待してます。