
とうもろこしといえば、日本では黄色のスイートコーンを思い浮かべると思います。
“食べるのが面倒”だとか、“歯につまる”とかを理由に、“丸ごと食べるのは好まない”という人もいるでしょう。
わたしは、前歯を駆使してきれいに食べられるのが自慢です。笑
さて、そんなとうもろこしは、米・小麦に並ぶ世界三大穀物ですので、主食にしている国も多いです。
ということで、パンにも使えるandかかわりのある穀物なのです!
とうもろこしの発見

とうもろこしはイネ科の一年生植物。日当たりのいい畑地で育てられます。
アメリカ大陸のペルー生まれで、15世紀末(1492年)に新大陸を発見したクリストファー・コロンブスが
カリブ人が栽培していたものを、ヨーロッパに持ち帰ったことで広まったと言われています。
では、日本にはいつごろ入ってきたか?というと、いくつか経路があるとされていますが、
最古のものは、1500年代後半にポルトガル人が長崎に持ってきたというものです。
今では、北海道・千葉県・茨城県・群馬県・長野県・愛知県…などでとうもろこしが栽培されています。
栄養と種類
野菜の中では高カロリーのとうもろこしは、炭水化物(でんぷん)が豊富なだけでなく、
食物繊維・ビタミンB1・B2・E・カリウムなど栄養素のバランスがとても良いです。
それでは、とうもろこしって一体どんな種類があるのでしょうか?
長い歴史の中で多くの品種改良を重ね、世界中に様々な品種が生まれています。
食品用途だけでも30種類近くあり、その他に家畜用飼料と遺伝子組み換えのGMコーンがあります。









加工品
続いてはとうもろこしの加工品ですが、食用の粉類のほかにオイル、コーンシロップ、アルコール飲料もあります。
▣コーンスターチ…とうもろこしのでんぷん
▣コーンフラワー…とうもろこしを挽いたもの(細粒~粉状)
▣コーンミール…とうもろこしを挽いたもの(中挽)
▣コーングリッツ…とうもろこしを挽いたもの(粗挽)





メキシコでは
コーンミールをコーンフラワーと呼んだりします(・・;)
とうもろこしを使った料理
世界にはとうもろこしやとうもろこし粉を使った料理やお菓子がたくさんあります。














(スパイシーな肉包み)

(とうもろこしとハチミツ)
とうもろこしのパン
お待たせしました!今度はとうもろこし粉を使ったパンを紹介します。


(トルティーヤに具を挟む)

(ブラジル)




パンに使用するときの注意点

パン作りに使用するのは2パターンあります。
生地に使用する場合とトッピングに使用する場合ですが、ここでは生地に使用する場合のみ記します。
まず、コーンフラワー/コーンミール/コーングリッツの使用量は30%くらいまでが適量です。
そして、とうもろこしにはグルテンを形成するものはないので小麦粉を併用します。
ふっくらさせないトルティーヤ(タコスのパン)も小麦粉と併用しています。
特徴としてコーンミールやコーングリッツは独特の食感が残ります。
親しみやすい芳香に加えてこの食感がいいのですが、これに違和感がある場合には、
コーンの倍量の水で煮沸して冷やしたもの用いるとまろやかになります。

まとめ

今日は「トルティーヤは白いコーンミール、ポリッジは黄色いコーンミールでできてるよ」
「トルティーヤはスペインのオムレツ【トルティージャ】に形が似ているから名前がついたよ」
「コーンのパンケーキはくせがないので小麦粉のパンケーキ同様にメイプルシロップで食べるよ」
「“大草原の小さな家“ではライ麦とコーンミールのパンを『ライアンドインジャン』と呼んでいたよ」
「最近では青いとうもろこしの【ブルーコーンミール】というのがあるらしい」
「トッピングにコーン&マヨネーズのパンもおいしいよね」というおはなしでした。
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