
離乳食のパンについてリクエストをいただきました。

わたしは子育て経験がないので、
いわゆる一般論からの考えになることをおゆるしください(^^♪
ハチミツ使用のパンを見分けるのは難しい
離乳食で知っておくべきことで、パンの原料に関係しそうなもの…
まずはハチミツ使用パンをどうやって避けるかですよね。
砂糖の代用で使うと風味が良かったり、しっとりするのでパン材料として人気があります。
1歳未満のお子様には安全のため、食べさせないという常識の原料ですから重要です。
どんなパンにハチミツが使われてるかというと…
食パン、バターロール、一般的なテーブルロールに使用されている可能性は高いです。
近年流行りの「生」食パンでもハチミツを使用しているお店は多いのではないでしょうか。
大人には求められる栄養価があり、上手に使えばダイエット効果にもつながる良い原料ですからね。
マヌカハニーの大ブームで良いところを再認しましたもんね。

わたしのナンのレシピにはハチミツを使用しています。
もっちりするし、その他の原料との相性もいいからです。
そんなわけで、どのパンに使用されていてもおかしくないので警戒してください。
心配でしたら「これ、ハチミツ使ってますか?」と、
パン屋さんで聞いてみたほうがいいです。

アレルギーが出やすいとされている品目
離乳食でアレルギーが出やすいとされている品目についてですが、
これもパンに関係しそうなところだけピックアップしてみます。
・牛乳
・卵
・小麦
・落花生(ピーナッツ)
そもそも小麦がラインナップされてしまうのですよね。
なので小麦は他の物を少しずつ食べた頃(生後7~8か月過ぎてから)っていうことになっています。
牛乳や卵については、比較的見つけやすいと思います。
ピーナッツがごろんと入っているものはそもそも選ばないと思いますが、
牛乳・卵とともに「○○を含む製品と共通の設備で製造しています」に登場しますよね。
《製造は別ラインだけど、空気中に浮遊していて混入してるかも》という意味です。
落花生は例えば、チョコレート菓子やスナック菓子、和菓子、カレールー、ドレッシング、調味料…
意外と身近な色んなものに隠れて入っています。
だから「○○を含む製品と共通の~」の表記をよく見ます。
呼び名が違うのでわかりずらい“ジーマーミ豆腐”も落花生。
確認する時はピーナッツ/落花生/ジーマーミでチェックです。

使われている原料が何かわかっていると安心です。
プチペではプライスカードに全ての原料を明記していました。
多くの個人のパン屋さんでは同じ道具*で作っていますので、
アレルギー持ちの方は気を付けてください。
*例えば卵が入った生地を分割した作業台/ミキサーで、
別の生地を続けて作業するということはよくあります。




離乳食の糖分と塩分と油分
離乳食で注意する御三家=糖分、塩分、油分。
《糖分》
・甘みを覚えてしまうと薄い味で満足できなくなる
・ビタミン類の不足につながる
・体が疲れやすくなる
《塩分》
・獲り過ぎると腎臓にダメージを与え、高血圧のリスクを高める
・こども1日の塩分摂取量目安…乳食後期⇒1.5g/日、1~2歳⇒3g/日
《油分》
・加工されていない良質な油を選ぶ
・オリーブオイルや生乳からのバターは良質とされる



離乳食でトランス脂肪酸を気にするのはなぜ?
あぶらの話です。この数値をなぜ気にするのでしょうか…
トランス脂肪酸は食品から摂らなくてもいいと言われています。
ですから、良質である(加工していない)かそうでないかを見分けるために
トランス脂肪酸の有無を見るということです。

油脂の加工・精製でトランス脂肪酸が生まれることがあります。
①部分的に「水素添加」した油脂を用いて作られるもの
マーガリン・ファットスプレッド・ショートニング
②植物や魚から取った油脂の精製時に微量のトランス脂肪酸ができるので
サラダ油などの精製した油など

つまり、飽和脂肪酸が良質な油脂ということになります。
気になる方は上記①②を避けるorトランス脂肪酸ゼロを選ぶといいですよ。
ただ、脂質を摂る量が少ない日本人に健康的悪影響を及ぼすかについては、
十分な科学的情報は出ていないそうです。
トランス脂肪酸を気にするよりも、脂質と塩分の摂りすぎに気をつけた方が良いようです。

離乳食 適しているパンの種類
これらを含めて考えると
フランスパン(原料;小麦粉、イースト、食塩、水)は適しています!
留学先のホストファミリーにCharlotte(シャルロット)という赤ちゃんがいました。
フランスでは主に瓶に入ったベビーフードだったみたいです。
そして、バゲットを握らせていました。
街を歩いていてもバゲットを握っている赤ちゃんはよく見かけましたよ♪


条件付きでフォカッチャ(原料;小麦粉、イースト、食塩、オリーブオイル、水)もいいと思います。
条件は、岩塩やハーブのトッピングをなくして生地も減塩にすることです。
食パンに関しては、原料を見ながらですね。
大手の敷島製パン(Pasco)は《パンの離乳食》というHPがあって、
Pasco商品の離乳食に使える使えないをリスト化しています。
大手のパンメーカーのパンでも時々配合が変わることがあります。
例えば以前はハチミツを使っていた「〇の食パン」ですが、
現在はハチミツ不使用になっていたりもします。
逆もあるかもしれません。

例えば、
わたしは軽度のお米アレルギーなのですが、
お米パンブームの時に、色んなパンにお米が入って困りました。
パンなのにお米入れないでよ!と思いました。笑
ブームが落ち着いて、だいぶ減ってきましたが…
なので新しい情報は常に自分で確認していくのが安心安全です。
離乳食(原料厳選)用パン アレンジレシピ
月齢に合わせて調整していけるように原料の代用をお伝えしますね。
▣水分はシンプルに水にする
・卵⇒水
・牛乳⇒水
▣原料から抜いていいもの
・砂糖
・脱脂粉乳(スキムミルク)
・油脂(バター/マーガリン/ショートニング/液体油)
▣使うなら良質なもの
・油脂⇒バター(無塩)/オリーブオイル
▣使うなら少量
・砂糖⇒2% (通常0~15%)
・油脂⇒1~2% (通常0~40%)
▣気を遣うなら減塩に
・食塩⇒0.8%(通常1~2%)
参考:製パン原料のはなし

例えばレシピ1;バターロールを離乳食(原料厳選)レシピに変えると…
元のレシピ ベーカーズパーセント⇒変更の有無
・強力粉 100% ⇒そのまま
・食塩 2% ⇒0.8% 減塩
・砂糖 10% ⇒0%または2% (砂糖を残すとやや色つきと柔らかさがつく)
・スキムミルク 4% ⇒0%
・イースト(生) 3% ⇒そのまま
・バター(無塩) 12% ⇒0%または2% (バターを残すとやや風味と柔らかさがつく)
・全卵 15% ⇒0%
・水 45% ⇒60% (卵の分水の%が増える)
参考:レシピ1;バターロール
このようにすると、減塩したい方にも応用できると思います!
無塩パンは結構残念な味がしますので、
減塩がゆるされる方は食塩0.8%でやってみてください。
離乳食のパン まとめ
今日は「離乳食はどんな原材料に気をつければいいか」
「原料厳選レシピはほかにも応用できるよ」というお話でした。

(お母さまがカメラマン)

会いに来てくれました(^^♪
お店をやっていた時に
原材料を聞いてくれたのがきっかけで
お話するようになったお母さんたちと仲良くしてくれたそのこどもたち(^^♪

あの子どもたちももう成人しているんだなぁと
想像しています。
こんな話が、大切な人のお食事の参考になれば嬉しいです。

コメント
さっそくありがとうございます。
情報量すごくてびっくりしています。
こんばんは。
いつもありがとうございます♪
知りたかった内容が入っていると良いのですが…