
世界中でパンの種類はいったいいくつあるのでしょうか?
わたしのように朝昼晩の3食パンでも構わない者もいれば、
『パンは朝ごはん』という人や『パンはおやつだ』という人もいます。
友人に『パンは嫌いじゃないけど、いつ食べたらいいかわからないんだよね』という人もいます。
もちろん、決まったルールはないので好きな時に好きなパンを食べればいいのですが、
今日はパンの種類や分類についてのおはなしです。
パンの分類 社団法人日本パン工業会による

まずはじめに、わたしがパン学生だった1993年頃に習ったパンの分類がこちらです。
社団法人日本パン工業会とは、日本の大手製パン業者の団体です。
当時は27社ほどで構成されていましたが、今でも21社ほどが参加していて
『日本のパンの発展のために…(云々)』という団体です。
これでいきますと、パンの種類は大きく4つに分類されています。

とてもわかりやすいです!
※印をつけていますが、サンドウィッチや総菜パンは別ジャンルです。
なお、最近ではこの団体で分類を明言している資料に出会えませんでした。

同団体のパンの消費量などを出しているグラフでは
①食パン②菓子パン③その他のパン④学給パンの4つでした。
パンの種類 農林水産省による
パンの種類は5000種類とか6000種類とか言われていて、明確な答えは出そうにありません。
農林水産省でさえ、『世界のパンは何種類あるか教えてください』のアンサーを
《それぞれの国の食文化ごとに、あまりにもたくさんの種類があります》と表示しました。

ちょっと大胆ですね
パンの種類 国ごと

パンを国ごとに分けることは容易ではありません(種類がありすぎるので)。
特に日本では各国のパンが伝わってきており、この先もまだまだ世界のパンが伝承されることでしょう。
わたしはそれを楽しみにしています。
2022年は中にクリームが入ったドーナツのようなパンがキテいるとかいないとか…

パンの分類 膨らんでいるかどうか?



パンを膨らんでいるかどうか?で分類すると…2つに分かれます。
①膨らませない→非膨化パン
②膨らませる→膨化パン
膨化パンはさらに…2つに分類されます。
A.イーストや種で発酵させる→発酵パン
B.科学膨剤(*BPやBSなど)で発酵させる→無発酵パン
*BPやBS:ベーキングパウダー・ベーキングソーダのこと
パンの分類 色でわける



おもしろいもので、パンは内部(クラム)の色によって「白パン」「黒パン」「褐色パン」と3つに分類されます。
パンの分類 皮のかたさ


今度は表皮(クラスト)の硬さによって「ハード」か「ソフト」の2つに分類されます。
クロワッサンはサクサクですが「ソフト」の仲間です。
パンの分類 副材料


続いては、パンの原材料の副材料に注目します。
副材料が多いものを「リッチ」、副材料を使わないか少ないものを「リーン」と2つに分類します。
「リッチ」は例えば、クロワッサンや日本の菓子パンで、「リーン」はバゲットや食パンなどを指します。
パンの分類 焼き方



パンは焼き方でも3つに分類できます。
まず1番目は「焼きもの」でオーブンで焼くものたち。これはパンの大部分を占めますね。
なのでオーブンでどのように焼くかで3つに分かれます。
①「型焼きパン」…食パンなどの型に入れて焼くもの
②「天板(てんぱん)焼きパン」…ロールパンのように平らな天板にならべて焼くもの
③「直焼きパン」…バゲットのようにオーブンの炉床の上に生地を直に置いて焼くもの
2番目は「揚げもの」…ピロシキやドーナツやサモサなどの油で揚げるもの
3番目は「蒸しもの」…中華まんじゅうのように蒸気で蒸すもの
まとめ

結局のところ、最初にリスト化した4つの分類が一番わかりやすかったのではないでしょうか。
世の中にはこれだけたくさんパンの種類があり、分類も細かくできるのです!

このブログの中でも実は、たまに
「リーン」とか「ハード」とかでパンを表現していました(^^♪
今日は「自分が普段食べているパンを分類していくと、より好みが明確になるよ」
「好みのパンがわかったらパン屋さんで“リッチ系のパンでおすすめありますか?“とか
“ハード系が好きなんですけど…”とパン屋さんでトークに使えるよ」というお話でした(^^♪
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