パン屋さんはたっくさんありますが、あなたはどんなパン屋さんが好きですか?
というわけで、今日はパン屋さんの話です。
パン工場 wholesale bakery
パン屋さんに入れてほしいのがパン工場。
パンを工場で製造し、卸などで製造場所から離れた場所で販売する形態のパン屋さんです。
それをホールセールベーカリーと呼びます。
国内の大手3社といえば山崎製パン・敷島製パン・フジパンですが、
見たら「あぁ!」とわかる中堅どころもピックアップしてみました。
山崎製パン
言わずと知れた山崎製パンは、国内1位、世界で2位の製パン会社です。
コンビニのデイリーヤマザキのパンや、セブンイレブンの『セブンプレミアム』、
イオンの『ベストプライス食パン』などもヤマザキのパンです。
また、ヤマザキは『ヴィドフランス』や『サンエトワール』などのベーカリー子会社も持っていますよ。
敷島製パン
Pasco(パスコ)でおなじみの敷島製パン。
コンビニはココストアを、ベーカリーは『PAUL(ポール)』や『FAUCHON(フォション)』を持っています。
フジパン
フジパン本仕込み~♪ネオバターロールフジパン♪というCMを思い出しますね。
コンビニはファミリーマートやミニストップ、その他には『マクドナルド』のハンバーガーバンズもフジパンです。
第一屋(ダイイチヤ)製パン
ポケモンパンで人気の第一パン。
コンビニはセイコーマート、工場のほかには『ベーカリーアウトレットiF』もありますよ。
日糧(ニチリョウ)製パン
日糧製パンは山崎製パンの関連会社、第一パンの系列会社です。
山崎製パンと提携して『チーズ蒸しパン』など人気商品を多数生み出しています。
焼きたてパン屋さん retail bakery
きっと誰もがパン屋さんと言えばこのスタイルを思い描くと思われる、焼きたてパン屋さん。
熱々の焼きたてパンかどうかはさておき、製造と販売が同一店舗で完結しているパン屋さんを
リティルベーカリーと呼びます。
オーブンフレッシュベーカリー
オーブンフレッシュベーカリーには様々な形があります。
《機能》
ミキシング~成型~焼成~配送~店頭いずれかの形で製造機能をもっている
《定義》
店舗併設工場またはセントラル工場、いずれかの形で近距離に製造機能を持つことで、
製造から店頭までの時間を短縮化し、製造当日店頭化を可能とするシステム持つパン製造小売業
インストアベーカリー
インストアベーカリーとは、デパートやスーパーの中にあるパン屋さんです。
インストアベーカリーでありながら、リティル・オーブンフレッシュの形態であることはあり得ます。
業務用ベーカリー
業務用ベーカリーは病院や学校、喫茶店などのためにパンを作るパン屋さんです。
大手の製パン工場の場合もありますが、個人のパン屋さんでも契約をしているところはあります。
特殊ベーカリー
特殊ベーカリーとは、高度技術や設備が必要な専門パンを扱うパン屋さんです。
例えば、ドイツパン・ベーグル・ライ麦パン・天然酵母などです。
スーパーベーカリー
スーパーベーカリーとは、スーパーが経営しているパン屋さんです。
OK(オーケー)ストアやコストコなどがこれです。
パン屋さんの製造供給方式
パン屋さんが製造のどこからかかわっているかで分類されます。
⑴スクラッチ…ミキシングから焼成までの全てにかかわっている
⑵ベイクオフ…冷凍生地を使用し、生地解凍~焼成にかかわっている
⑶コンビネーション…上記の⑴スクラッチと⑵ベイクオフの両方を組み合わせている
※自分のところで生地冷凍をしている場合はスクラッチです。
色んな会社のパン屋さん
見たことや聞いたことがあるパン屋さんが、
実はあの会社だったんだ!というつながりを知るのも面白いものです。
サンジェルマン
サンジェルマンは元は東急百貨店の子会社でした。
『フラマンドール』『ドゥマゴ』など8ブランドのパン屋さんを持っています。
過去に『メゾンカイザー』もありました。
タカキベーカリー
タカキベーカリーはアンデルセングループです。
デンマークデニッシュの『アンデルセン』、
冷凍パン生地でフランチャイズイズを展開している『リトルマーメイド』もこのグループに属します。
また、障がい者が働く共同作業所として成功した『スワンベーカリー』にも
タカキベーカリーの協力がありました。
『スターバックス』のパンもタカキベーカリーです。
サンマルク
サンマルクは『ベーカリーサンマルク』や『サンマルクカフェ』として知られています。
サンマルコホールディングスというレストラン事業の会社です。
パンじゃないけれど『鎌倉パスタ』も同じ会社ですよ♪
神戸屋
神戸屋はレストラン事業から冷凍生地を用いてフレッシュベーカリーを展開しました。
『神戸屋キッチン』をはじめ7つのブランドを持っています。
ドンク
DONQ(ドンク)はフランスパンを広めたパン屋さんです。
『Johan(ジョアン)』や『ミニワン』、『アールドゥパン』もドンクグループです。
HOKUO(北欧)
HOKUO(北欧)は小田急のパン屋さんです。
異業種との組み合わせは多いです。先に挙げたサンマルクも古くは奈良交通でした。
コモ
コモはイタリアのパネトーネ種でパンを作る製パン会社です。
サービスエリアや自動販売機のパンで見たことがある人もいるのではないでしょうか。
フジパンとの関係もある会社ですが、国内のシェアも高いですよ♪
パン屋さんの種類 まとめ
このようにして日本には多くの種類のパン屋さんがあって、
いつでもパンを買える環境にあるということはパン好きにはたまらなく嬉しいことです。
わたしがプチペをしていたころは、“無添加”にこだわっていたこともあり、
大手のパンを食べることを避けていました。
しかし、自分のパン屋さんを閉めた後は、色んなパンを選ぶように考えが変わりました。
そのころから、コンビニを含め大手のパンはどんどん進化して、みるみるおいしさUPしています。
一方でパン屋さんには冷凍生地が出回り、あの店とこの店のパンは同じなんじゃないか?と思うようなことも出てきました。
パンが作れなくてもパン屋さんができる時代になってしまったんですね。
今日は「パンも色んな種類があるように、パン屋さんも色んな種類があるんだよ」
「ブランドで選ぶのではなく、食べておいしいと思う自分好みのパンに出会えると嬉しいね」というおはなしでした。
もっとパン屋さんの名前を挙げたかったのですが
キリがないので続きはいつかまた…
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