今日は、開業準備として「おうちでパン屋さん」を始めたというお話です。
以前、パン留学のあとに通称チャンセロというレストランで働いていたことをお伝えしました。
参考:帰国後のはなし~ありがとうチャンセロチャンセーラ~
パン留学《準備~到着》
パン留学《語学学校~受験合格》
パン留学《INBP~帰国》
今回はその続きである『おうちでパン屋さん』がどのようなものだったか…。
またまた1997年にさかのぼります。
なれそめ これまでの要約
『おいしいフランスパンを自分で作る!』と決意して、
フランスの製パン学校に留学したわたしです。
みんなが日本の製パン学校で就職活動をしていたころは、留学準備に夢中でした。
だから当然(?!)、みんながどんなふうに職場を見つけていたのか見ていませんでした。
留学を終えて帰国後のプランは、帰国が季節外れの7月だったという言い訳もふくめて
非常にツメが甘かったのです。
ただ、『何もしないわけにいかない!』と
つなぎのバイトとして、チャンセロで働くようになりました。
レストランのホールで雇われましたので、一瞬パンから離れたように思われました。
しかし、そこで「期間限定パンフェア」を企画製造させてもらえるようになりました。
このきっかけにより、おかげさまでやりたいことが明確になり、
思い切って自分のパンを見つめ直すためにチャンセロを辞めました。

開店前 一番初めに決めたこと 1997年7月
一番初めに決めたこと、
それは可能な限り『毎日パンを焼くこと』でした。
自宅でどうやったらおいしいパンになるか、研究を兼ねていました。
毎日実家のオーブンで、コツコツ少量のパンを焼いていると…
数週間でご近所さんから声がかかりました。
「毎日、とってもいいにおいがするんだけど…パン?
あまりにいいにおいに誘われて来ちゃった。そのパン、売ってもらえないかしら?」

近所だけどほとんど面識のない人たちです。
ありがたいことに
声は一人や二人ではなかったので、
その声と勇気にお応えすることにしました。

開店前 次に決めたこと 屋号・ルール… 1997年8月
ここからは本格的なお店屋さんごっこ『おうちプチペ』の準備です。
屋号を『Le petit pépin』に決めました。
注文ルールやメニューを決めました。
友人からの声でパン教室も一緒に始めることにしました。


開店前に作ったもの

出来る限り自分の手作りで色んなものを用意しました。
①プロフィール&メニュー表…誰(わたし)が作っていてどんなもの(無添加パン)なのか記載
②サンキューカード(パンにつける)…パンの保存法記載
③プライスカード…金額と原材料と特徴記載
④注文受付票…飾りパンやパン教室の宣伝もかねて記載
⑤ショップカード(名刺)&ゴム印…いっちょ前に作成
⑥注文受付ポスト…インターホンを押さなくてすむように設置
⑦すだれ(看板代わり)…雰囲気出したくて作成
⑧オープンお知らせカード…事前に配布用に作成




おうちプチペ開店 1997年9月1日

本格的お店屋さんごっこ:「おうちでパン屋さん」が始まりました。
はじめてみると、事前にチラシを配ったご近所さんよりも
『うわさを聞いて…』『チャンセロで聞いた』など
“帰国後のわたし”につながる方が、少し離れていても足を運んでくださいました。

さすが車社会の茨城県!
みなさまのフットワークの軽さに驚かされ&励まされました♪



たまに開催 パン教室
看護士の友人が職場のお仲間と『パン作りがしたい!』と言ってくれたので、
自宅を開放してパン教室を定期的に実施しました。
次第にお仲間がどんどん増えて…2グループに分けて開催しました。

パン作りに興味を持っていただけることが
なによりも嬉しかったです(^^♪
この方々のパン教室は、
本当の開業をした後も続けさせてもらいました!

同時スタート 本格的な開業準備
『パンに向き合う時に、何かに引き寄せられる』、そんなわたしの人生はまだまだ続きます。
今日は「パンとパンのにおいは人を集める」「人は何をするにも時がある」というお話でした。
『おうちでパン屋さん』が始まった9月にとある”出会い“があり、
ついに、4か月後の12月に本開業することになるのです。
こんな昔話が、なにかのお役に立てたら嬉しいです。

※なお、当時の自宅は借家ですので、
現在の状況及びお住いの方とは全く関係ございません。
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