
老舗のドイツパン店は、もしかすると本場より本場らしさがある、おいしくてクセになるドイツパンを扱っています。
愛パン家なら、やはりパン屋巡りで訪れておきたいお店ばかりです。
今回は都内中心ですが、長く続けておられる老舗ドイツパン店にしぼりました。

最近では、ネット販売を併行しているお店もありますので、
気になったらぜひアクセスしてみてください(^^♪
参考記事:フランスの老舗ブランドのはなし
ホテルパンのはなし(全国のホテルベーカリー)
ドイツパンのはなし
神戸 フロインドリーブ

ドイツパン店の老舗を語るには、ここ神戸フロインドリーブは欠かせません。
店名になっているハインリヒ・フロインドリーブ氏は、日本で活動したドイツのパン職人です。
第一次世界大戦中に日本軍の捕虜となり、解放されたのちにも日本に留まりました。
その後、敷島製パンの初代技師長に就任するも、数年で退職して大阪のなだ万に勤務した経歴のあるフロインドリーブ氏。
1924年に神戸市にパン店フロインドリーブを開業し、1940年頃にはパン店以外に洋菓子店やレストランなどで10店舗ほどに事業拡大。
しかし、残念ながらそれらのお店は第二次大戦の空襲でなくなってしまいました。
終戦後に再度パンと洋菓子の製造を再開。
そして、長男のフロインドリーブ2世氏が、ドイツに製菓修行に出かけ、
帰国後に現在のフロインドリーブの前身となるパン店を開業しました。
1990年に三代目となる現在のヘラ・フロインドリーブ氏が就任。
1995年の阪神淡路大震災で甚大な被害を被り、休業をやむなくされるも修復工事にて再開。
1999年には現在の教会跡地(旧神戸ユニオン教会)に移転しました。

フロインドリーブのパンたちは、ハードタイプ・ソフトタイプ・ライ麦パン・スウィートブレッドと種類が豊富です!




フロインドリーブは
大丸神戸店と阪急神戸店にも入っていますよ♪
神戸フロインドリーブのホームページはこちらから
ネット販売はこちらから(オンライン・FAX注文・電話注文ができます)
東京 フロインドリーブ

東京・広尾にあった東京フロインドリーブ。
とっても残念ですが、閉店しているので過去形です。
2020(令和2)年の3月をもって、パン職人オーナー福井さんが高齢のために体力を考慮して惜しまれつつ店を閉じられました。
福井さんは、神戸本店で8年修行したのちに、昭和45年に広尾でスタートしました。
創業から50年間、初代のフロインドリーブ氏のドイツパン製法を全く変えずに、味を守り通されました!
今でも、ホームページは覗けるので、ぜひご覧ください。

当時のまま、
取り扱い商品や店内の様子が見られますよ(*´ω`*)
また、息子さんのお店【ツッカーベッカーフクイ】では、東京フロインドリーブの味と洋菓子が楽しめます!
カーベー・ケージ

東京・赤坂にあるカーベー・ケージ(K-B KEIJI) 。
名前の意味はドイツ菓子の頭文字「K」、パンの頭文字「B」、初代店主斎藤敬二さんの「ケイジ」です。
初代の斎藤さんもまた、神戸フロインドリーブに10年おられ、その後ドイツに渡って5年修行された方です。
カーベー・ケージのパンたちは、粉にこだわり、ドイツの伝統を守った製法で作り続けられています。





カーベーケージのホームページはこちらから(ここから注文ページあり)
タンネ

東京は中央区日本橋浜町にあるタンネは、1993年にオープン。
南ドイツの味にこだわるお店です。北ドイツに比べるとライ麦の配合が控えめだというのが特徴です。
本式なドイツ製パンにこだわるため、パンのマイスターを1~2年で交代させるという徹底ぶりでした。

ネット販売ではいろんな価格でお試しセットが用意されており、
食べ比べも楽しめます♪

ドイツパンの店タンネのホームページはこちらから
ネット販売はこちらから
モルゲンベカライ

東京・府中は白糸台にあるモルゲンベカライ。
こちらでは、ドイツパンと並んでスイスパンも楽しめます!
スイスパンとは、スイスサワー種を使用したもの。粉にもトコトンこだわっています。
スイス製法と低温長時間発酵製法で作られたパンたちは、日本人の好みにも合ってリピーターも多いです。

定期的にUpされるTwitterも
ぜひチェックして行ってみてください。
モルゲンベカライのHPはこちらから
Twitterはこちらから
ベルグフェルド

神奈川・鎌倉市にあるベルグフェルド。
こちらのオーナーもまた、神戸フロインドリーブで修業をした方。
食事パンにこだわって飽きのこないパンたちを提供してくれます。
洋菓子や焼き菓子も人気です。



ベルグフェルドのホームページはこちらから
商品紹介とネット販売はこちらから
まとめ

今日は「神戸・北長狭通にあった神戸ドイツパンは関西のパン屋巡りで大昔に行ったんだけど、閉店してしまったと聞いてさみしいな」
「東京フロインドリーブは一番通ったかもしれないな」
「神戸フロインドリーブの教会のお店には行ってないので、いつか行きたいな」
「国内の老舗ドイツパンの店、また大手のドイツパンにはフロインドリーブ氏の技術が必ず影響していると言っても過言ではないよ」というおはなしでした。

包装紙(1990年代)

料金表(1990年代)

(1990年代)

包装紙と料金表(1990年代)
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