ホットサンドをおうちで作りますか?
わたしは家で作るよりも、カフェで食べることが多くなりました。
よく行くいくつかのカフェのメニューは、パスタかホットサンドという選択肢で、
一度はパスタと悩むのですが、結局ホットサンドが勝ってしまうということがよくあります。
お米がおにぎりになっても、白米でおかずと食べてもおいしいように、
パンもあったかくしておかずを挟んで食べると、おいしさが倍増します。
冷たいサンドウィッチとはまたちがう、各国のホットサンドを採りあげてみます。
ホットドッグ
19世紀のアメリカで、フランクフルターソーセージを細長いパンに挟んで
熱いソーセージをパンに挟むことになったきっかけは、移民のドイツ人によって伝えられたと考えられています。
英語表記はHot Dogで、熱い犬です。
当時のアメリカではフランクフルターソーセージをダックスフントに見立てており、
それを漫画にしたことから一気に広まったのだとか。
今回ホットサンドの1番目に紹介しましたが…
どうやら、アメリカの”ナショナル・ホットドッグ・ソーセージ評議会”においては
『ホットドッグはサンドウィッチではなく独自の食種』と断言されているようです。(・・;)
▣パン…やや甘くて角ばった小さめのパン(北米)、コッペパンより細いロールパン(日本)、フランスパン、ナンなど
▣パンの切込み…パンの底面に対して垂直(日本)、パンの底面に対して水平(他の国)
▣ソーセージ…太さ2~3㎝長さ15~16㎝のフランクフルト(アメリカ)、それよりも細くて長いもの(日本)
▣ソーセージの種類…豚肉(ドイツ)牛肉または牛豚の細挽き(アメリカ)、豚肉の粗挽き、魚肉など(日本)
▣近年のソーセージ原料…鶏肉、七面鳥、ブレンド、大豆ミートなど
▣日本ではソーセージではなくても形状で「ドッグ」と呼ぶ傾向にある
漫画にしたときに
『”ダックスフント”の綴りがわからなくてDogにした』
というのが本当であれば、またおもしろい話ですよね(^^♪
参考:コッペパンのはなし(ホットドッグバンズとは別物です)
ハンバーガー
ハンバーガー(hamburger)は牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンで挟んだもの。
言わずと知れた、アメリカを代表とする国民食。
つけ合わせがフライドポテトというところも、すっかりお馴染みになっています。
挽き肉料理のルーツは、遊牧民タタールに由来するタルタルステーキに遡ります。
馬を食料としていた遊牧民が、筋張った肉を食べやすくしたハンバーグ。
これがドイツのハンブルグに伝わり、ヨーロッパにて独自の発展を遂げて
『牛肉ステーキと目玉焼き半切れをパンにのせる(ハンブルグ風ステーキ)』という状態でアメリカに届きました。
1940年代にカリフォルニア州でマクドナルド兄弟がドライブインを開きました。
そのメニューにあったハンバーガーが評判になり、アメリカ全土のみならず各国に広がっていきました。
もしかしたら、これもホットサンドに分類してはいけないかもしれないですね。
アメリカではハンバーガーレストランの資格を得るための条件があるそうです。
・注文の際にパティを焼くこと
・パティに網目状の焼き目がついていること
・バンズは軽くトーストされていること
・ケチャップやマスタードが瓶のままテーブルに設置されていること 等など
クラブハウスサンド
これぞホットサンド!?アメリカ生まれのクラブハウスサンド。アメリカンクラブハウスサンドとも言います。
19世紀にニューヨークの高級カジノ「サラトガクラブハウス」で考案されたのが名前の由来。
典型的なレシピはトーストしたパンに、ベーコン・ターキー・レタス・トマト・マヨネーズ。
それらを3枚のパンにはさみ、三角形に切ったうえで、くずれないように爪楊枝をさすスタイルです。
ターキー以外にローストチキンやローストビーフを使用すること、
また、卵やコールスロー、キュウリ、チーズ、ハムなどを挟むなどバリエーションは豊富です。
クロックムッシュ
フランスのホットサンドと言えばクロックムッシュ(Croque-monsieur)です。
少し甘いパンドミーにハムとチーズをのせ、ベシャメルソースを加えてサンドし焼いたもので、
パンの上にもグリエールチーズをのせるのがフランス流です。
さらに卵をのせたものはクロックマダム(Croque-madame)といいます。
クロック(Croque)とは”カリカリした”という意味でコロッケの名前の由来にもなっています。
オーブンやトースターのほかに、フライパンで焼く方法もあります。
世界のホットサンド
世界のホットサンドをピックアップしました。
参考記事:ガーリックトーストのはなし
フレンチトーストのはなし
ホットサンドの道具
トースターやオーブン、フライパンでも作れますが、
ホットサンドメーカーやグリルパンなどを使うと一味ちがう仕上がりで気分があがります。
最近では、ハーフ用、1枚用、2枚用など人数に合わせて選べたり、
お気に入りのキャラクターやスマイルなどの焼き柄を楽しめるものも多く出ています。
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まとめ
ここには”あったかい具をはさんだパン料理”、”トーストまたはグリルしたパン料理”などを
ホットサンドとして紹介しました。まだまだまだまだ色んな種類のホットサンドがあります。
今日は「パンの数だけ、いやパンの種類以上にサンドウィッチはあるかもしれない」
「パンで挟まずにビスケットや麺類などで挟むサンドウィッチもあるよ」
「またホットサンドメーカーが欲しくなっちゃった」というおはなしでした。
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