フレンチトーストのことをホストファミリーのFlorence(フロホンス)に尋ねたら
「何それ?おいしそうね」と言われました。
語学学校の先生たちも「歴代の日本人生徒に聞かれたから知っているけど、食べたことがない」と言っていました。
そう、フレンチトーストはフランスで生まれたものではなかった!
もしかして、フレンチブルドッグもフレンチフライもフランスとは関係ないのかしら?
▣フレンチブルドッグ…Bulldog français(ブルドッグ フランセ)
フランス原産の犬種で、元はローマのモロシア犬。
19世紀、イギリスから小さなブルドッグがレース編み職人と一緒にフランスに渡った
▣フレンチフライ…Frites(フリット)
油で揚げた中太縦長に切ったジャガイモで、日本ではフライドポテトと呼ばれている。
発祥地はフランス隣国のベルギー。ベルギーでの呼び名はFrietjes(フリッツ)。
なぜフレンチフライなのかは諸説ある…
どうやら、なんとなくフランスの、フランス語圏の…
というところで由来につながりそうです
参考記事:パン留学① 準備~到着編
パン留学② 語学学校~受験編
パン留学③ INBP~帰国編
フレンチトーストってなぁに?
フレンチトーストは、世界各地で食されているパン料理です。
鶏卵や牛乳、オレンジジュースなどと各種スパイスの混合液に、パンを浸み込ませ、
バターやオリーブオイルで焼き上げた料理ですが、各国で材料や作り方が異なります。
古くからヨーロッパ各地で作られていましたが、最古の記録はローマであると言われています。
参考記事:乳製品のはなし
卵のはなし
スパイス・ハーブのはなし
基本的なフレンチトースト
基本的には、食パンやバゲット(バタール)のスライスしたものを使用します。
鶏卵と牛乳(またはオレンジジュース)に、シナモンやナツメグなどのスパイスを加えます。
これらは、カスタードクリームの材料でもあることから、カスター液とも呼ばれます。
カスター液自体は、甘いものとそうでないものがあります。
仕上げとして好みでバターや粉砂糖、ハチミツやメープルシロップ、ガムシロップ、生クリーム、アイスクリーム…を後乗せします。
何をのせるかは気分で変えてもいいですね♪
いろいろなアレンジ
よくあるアレンジとして、
①レーズンパンやブリオッシュを使用する
②1枚ではなく2枚使い、ジャムやピーナツバターをサンドする
③フルーツをのせる
などが挙げられます。
各国のフレンチトーストを含めた、様々なアレンジを紹介します。
パン・ペルデュ
最近は、日本でも「パン・ペルデュ」と耳にするようになりました。
日本では、フレンチトースト=パン・ペルデュと思ってよいです。
パン・ペルデュの意味するところは、ペルデュ(perdu)の解読にあります。
直訳では「失われたパン」ですが、硬くなったパン、だめになったパンのことを指します。
フランスでは2通り
フランスでは、一般的な作り方が2種類あります。
⑴鶏卵と牛乳、砂糖で作ったカスター液にパンを浸す
⑵最初にパンを牛乳に浸し、その後砂糖を混ぜた鶏卵にくぐらせる
どちらの作り方でもその後は、フライパンにバターを溶かして両面じっくりこんがり焼きます。
使用するパンは、バゲット(バタール)とブリオッシュが主流です。
地方ごとの特徴ある素材の使用
フランス料理は、地方によって特徴があるチーズやワインが登場するのですが、パン料理でも同じです。
⑴北部…カソナード(サトウキビのブラウンシュガー)
⑵ロワール地方…トリプルセック(オレンジリキュール)
⑶ノルマンディ地方…ポモー(リンゴのリキュール)とリンゴ など
カッチカチのバゲットが
ふんわり柔らかい別の料理に仕上がります♪
参考記事:お砂糖と糖質のはなし
まとめ
今日は「日本ではそんなにカスター液をしみこませないタイプも多いよね」
「コンビニパンの中にも紛れて売られているので、一定数の人気はあるのね」
「個人的には、甘いカスター液で作って、仕上げは何ものせないのが好き」
「オーブンでもフライパンでもホットプレートでも作れるよ!」
「フレンチトーストで作るホットサンドもおいしいよね!」
「パン屋さんのフレンチトーストは高級食パン使用の場合もあってめちゃくちゃおいしい」
「ホームステイ先では結局、一度もフレンチトーストらしきものに出会わなかったよ」というおはなしでした。
コメント
写真が飯テロ感あって読む時間に困る。
フレンチトーストはバニラエッセンスとシナモンが無いと成立しないと思う派。
コメントありがとうございます。
シナモン風味、おいしいですよね♪