ドーナツもパンのお仲間。
近年、コンビニのドーナツが充実してきました。
コンビニに導入され始めた当初よりも、複数入りのパックが多く並ぶようになっているのを見ると、
好きな人が多いんだなぁと、一人で感心しています。
日本でも
朝ごはんにドーナツを食べる人が増えてきたのでしょうか(*´з`)
ドーナツの種類
大きく分けてドーナツは3種類あります。
⑴ケーキドーナツ…ベーキングパウダー使用の生地を揚げたもの
⑵イーストドーナツ…イースト発酵のパン生地を揚げたもの
⑶クルーラ…水分の多い生地で輪にして揚げたもの
アメリカから日本にやってきたミスタードーナツや、昔あったダンキンドーナツ(1998年撤退)は、主にケーキドーナツですが、
クリスピークリームドーナツは、種類によってイーストドーナツもあります。
クリスピードーナツは日本上陸した直後と今では
大きく日本人の好みに変わりました。
久しぶりに食べて、甘さの部分が変わったと感じました♪
ドーナツの原型
ドーナツの原型は、オランダにありました。
イースト発酵させた生地を丸い形にして、ラードで揚げたオリボーレン(Oliebollen)。
今でもクリスマスや年末を中心に冬に食べられています。
季節になると屋台が出てくるそうです。
オランダ人がオリークックと呼んでいたこの揚げ菓子は、まずニューイングランドへ伝わりました。
第一次大戦中に、ヨーロッパやアメリカで慈善団体(救世軍・アメリカ赤十字・YMCAなど)が
兵士たちにドーナツを配布したことで普及の一因になりました。
日本軍も間食として食べていたようで、軍隊調理法にドーナツ製法が記載されています。
世界の揚げ菓子
世界中に揚げ菓子があります。
名前にドーナツがつかなくても、「生地を揚げているもの」の一部がこちらです。
揚げドーナツに粉糖、カスタードクリームやゼリーをのせたもの。
父の日や祝日に食べられる。
ゼッポレ=シュークリームの意味もある。
【ロスキージャス デ アニス】
アニス酒とオリーブオイルを使ったもの。
北スペインの伝統揚げ菓子。
【油条:ヨウティアオ】は北京語
日本では「中華揚げパン」と呼ばれているもの。
サクサクもちもち。
豆乳、スープ、お粥と一緒に食べる。
スペインの揚げパンで単数の場合はチュロという。
中国の油条をもとに作られた。
本場ではホットチョコレートに浸して朝食に食べる。
小さなパンという意味のウクライナの伝統揚げパンパンプーシュカ。
小麦粉の他にそば粉やライ麦粉使用のものもある。
ボルシチなどと食べるものと、甘いものと2種類ある。
コロンビアの伝統パンブニュエロ。
しょっぱいチーズが入った甘い「チーズボール」。
スペイン料理:タパスのフリッターもブニュエロと言われる。
ドイツの揚げパン菓子。
【ベルリーナ・プファンクーヘン】
ジャム入り、粉糖で仕上げている。
フランスでは「ベニエ=揚げた生地」のこと。
お菓子のベニエは中にジャムや果物、メープルシロップが入っている。
アメリカではドーナツを朝食に摂る家庭も多い。
近年では、健康志向の揚げないドーナツも出てきている。
日本の揚げパン
日本の揚げ菓子には、かりんとうや芋けんぴなどもあります。
また、サーターアンダギーも有名です。
むかしから、パン屋さんで見かける代表選手の4つがこちらです。
【アンドーナツ】
お店によって、「あんぱんはこしあん」で、「ドーナツは粒あん」など、中身に変化をつけているところもある。
グラニュー糖や粉糖で仕上げることが多い。
【クリームドーナツ】
「クリームパンはグローブ型」、「クリームドーナツはラグビーボール型」が多い。
グラニュー糖で仕上げることが多い。
【ツイストドーナツ】
涙型のようなツイストの他に、コンニャクねじり型などもある。
仕上げはシナモンシュガー、グラニュー糖、粉糖、チョコレートコーティングなど様々ある。
【カレードーナツ】
複数ある場合はラグビーボール型や丸型、衣の種類(パン粉・コーンフレーク)などで変化をつける。
最近は焼きカレーパンも人気。
参考記事:菓子パンのはなし
パンの歴史④日本のパン その2あんぱんから始まった
まとめ
今日は「ドーナツの名前の由来は”ドー(dough)=生地”・“ナッツ(nuts)木の実”から来ているよ」
「もともとは中央にナッツ(クルミ)が置かれていたよ」
「穴あきは、クルミの代わりに穴をあけた説と、クルミの部分をくりぬいたら火が通りやすくなった説があるよ」
「パン屋さんでフライヤーマンだったころ、アンドーナツのおいしさにハマって以来、無性に食べたくなることがあるよ」
「沖縄で、サーターアンダギーがおいしすぎて、同じところに同じ日に3回買いに行ったよ」
「シナモンシュガーのチュロスが食べたくなったら、映画を観に行くよ」
「世界にはたくさんのドーナツたちがいるんだね」というおはなしでした。
参考記事:パン屋さんのお仕事(フライヤーマン)
クルミのはなし
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