そば粉はたまにパン作りに登場します。
日本の文化の様でありながら、日本では蕎麦以外にそば粉をあまり使用しません。
一方、アメリカやヨーロッパにはそば粉やソバの実を使った料理、お菓子、パンなどがあります。
そば粉にもグルテンがないので、
グルテンフリーの食事としても登場する食材です
ソバってなぁに?
ソバはタデ科ソバ属の一年草の植物です。
一般的に穀物はイネ科(単子葉類)が多いのですが、タデ科(双子葉類)なので擬穀類と種類分けされています。
擬穀類に位置づけられる仲間として、今スーパーフードと注目されている”アマランサス”や”キヌア”などがあります。
日本では、このソバの種子を製粉したそば粉を利用し、麺(蕎麦)や蕎麦がき(餅状にして茹でたもの)として食しています。
原産国と国内産地
いろんな説がありますが、原産国は中国南部で落ち着いたようです。
現在、生産量が多い国は、ロシア、中国、ウクライナ、アメリカ、ブラジルで、日本は6番目です。
日本国内の生産量では、多い順に北海道、長野県、栃木県、茨城県、山形県…などです。
日本での生産量が減っているので
中国やカナダからの*玄ソバが輸入されています。
*玄ソバ:収穫されたままの殻付きのソバの実
そば粉ってなぁに?
では、そば粉とは何でしょう?
それは、ソバの実(種実)から殻を取り除き、種子の胚乳部分のみを粉にしたものをいいます。
このようにして作られたそば粉は、加工してあるいは加熱して調理されますが、粉にしないで、
殻を剥いた粒のまま蒸して利用されるものもあります。
例えば、ソバ粥や蕎麦焼酎、そば茶などです。
そば粉の成分
続いて、そば粉の基本的な成分はこちらです。
▣タンパク質…10~13% (強力粉…11.8%)
▣脂質…2~3% (強力粉…1.5%)
▣食物繊維…1.2~2.0% (強力粉…2.7%)
▣灰分…0.7~1.5% (強力粉…0.3~0.35%)
比較のために強力粉を参考に載せておきました。
そば粉使用のあれこれ
世界のそば粉を使ったあれこれをピックアップしてみました。
まとめ
蕎麦(麺)は各国の言葉でもSOBAですが、そば粉は各国の呼び方にかわります。
▣英:Backwheat flour (バックウィート フラワー)
▣仏:Farine de sarrasin(ファリン ドゥ サラザン)
▣露:(グリェチニア モカ)
このようなことからもわかるように、そば粉はアメリカやフランスやロシアなどでは、おふくろの味のように昔から食べられています。
今日は「ソバはハチミツの蜜源植物でもあるよ」「パン生地に加えるそば粉の配合は10~20%だよ」
「そば粉だけだとボソボソするので小麦粉がつなぎの役目を果たしているよ」
「小麦粉とちがってそば粉はローカルな比較的小さな製粉工場で生産されるので、挽きたてが供給されやすいよ」
「フランスのPain Rustique(パン・リュスティック)もそば粉を使ったパンで有名だよ」というおはなしでした。
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